電子機器トータルソリューション展2025

2025年6月4日(水)~6日(金)東京ビッグサイトにて,電子機器トータルソリューション展が開催された.主催は(社)日本電子回路工業会.

 

 

ローデ・シュワルツは,高速デジタル設計や研究開発に特化したハイパフォーマンス・オシロスコープのRTP164Bを展示した.最大16GHzの帯域幅と40 Gサンプル/秒のレートを誇り,高精度の信号測定を可能にする.最大16ビットの高分解能(HDモード時)を提供し,微細な信号変動も正確に捉える.
リアルタイム・ディエンベディングや差動信号演算に対応し,シグナル・インテグリティの検証やデバッグに威力を発揮するとする.MSO機能や任意波形発生器,時間領域反射率測定(TDR: Time Domain Reflectometry)機能,時間領域透過率測定(TDT: Time Domain Transmissometry)を備える.

会場では,非常に高速なステップ状のパルス信号(TDR信号源が生成)を伝送路に投入し,その信号が伝送路上のインピーダンスの不連続点(途中で幅が変わる配線,コネクタ部分)で反射して戻ってくる波形をオシロスコープで観測した.

 

サイバネットは光電融合 解析ソリューションを展示した.近年,ボード間やチップ間を光りで接続し,消費電力や遅延を減らす試みが増えている.同社の持つフォトニクス解析ソフトウェアAnsys Lumericalがこれらの設計を助けるとする.


Ansys Lumericalは,ナノスケールからマイクロスケールまでの,さまざまな光学デバイス(導波路,共振器,回折格子,メタレンズなど)における光の伝播,吸収,散乱,回折などを高精度にシミュレーションする.