2021年3月号特集 PyCharmによるサンプル・プログラムの試し方

Pythonの統合開発環境PyCharmを使って,時系列データのグラフを描画します.誌面に掲載できなかったスクリーンショットを中心に手順を掲載します.まず始めにhttps://interface.cqpub.co.jp/202103support02/

によってPyCharmのインストールが完了していることと,本誌ウェブ・ページから提供するサンプル・プログラム「IF2103T」をダウンロード済みであることが前提です.

 

●IF2103TS1・・・特集第1章のプログラム

①PyCharmを起動し,回答したダウンロード・データのフォルダを開きます.

写真1 PyCharmを起動した画面.「Open」をクリックする

 

②対象のフォルダを選択して「OK」をクリック

図2 例えば上記のフォルダを選択する

 

③対象のソースコードをダブルクリックすると右側にコードが表示される.

ここではeeg.pyをダブルクリックする.

図3 どちらかのソースコードをダブルクリック

 

④ソースコードを下にスクロールして「▲マーク」をクリック

次に,ポップアップした「Run ‘eeg’」をクリック

図4 Pythonプログラムを実行する

 

⑤Pythonで描画したグラフが表示される

「虫眼鏡」をクリックしたあと,図5のピンクの矩形部分をドラッグすると波形を拡大表示できます.

図5 表示される生体信号のグラフ

 

⑥拡大されたグラフが表示される

図6 ドラッグした部分が拡大される

 

⑦グラフのウィンドウを閉じると,次のグラフが順次表示される

 

 

⑧プロジェクトを閉じる

図6 [File]-[Close Project]でプロジェクトを閉じる

 

 

●IF2103TS2・・・特集第2章のプログラム

TS2の中にecg_qrs.pyとecg_hrv.pyの2つのサンプル・アプリケーションがあります.

ecg_qrs.py

①ライブラリのインストール

ecg_qrs.pyを試すには,ライブラリとしてpy-ecg-detectorsが必要です.

本誌のP35もしくは,https://interface.cqpub.co.jp/202103support02/の 「▲Pythonライブラリのインストール」を参考にpy-ecg-detectorsをインストールします.

図7 PyCharmにライブラリをインストールする

②ecg_qrs.py実行

▲をクリックし,「Run ‘ecg_qrs’」を実行する

 

ecg_hrv.py

・spectrumとVisual Studio Build Toolsのインストール

ecg_hrv.pyを試すには,ライブラリとしてspectrumが必要です.

spectrumのインストールにはあらかじめVisual Studio Build Tools 2019をインストールしておく必要があります.

以下で,Microsoftのサイトからダウンロードし,インストールする方法を解説します.

ダウンロードサイトからインストール・ファイルをダウンロードする

上記サイトの下の方にある「Visual Studio 2019のツール」をクリックします.

表示された中にある,「Build Tools for Visual Studio 2019」の「ダウンロード」ボタンをクリックします.

図8 ダウンロードサイトを下へスクロールする

 

図9 Build Tools for Visual Studio 2019の「ダウンロード」ボタンをクリック

 

②ダウンロードしたファイルをダブルクリックする.

③インストールするものとして「C++ Build Tools」を選択し右下の「インストール」をクリックする.

図10 C++ Build Toolsを選択

 

④その後PyCharmにspectrumをインストールする.

⑤ecg_hrv.py実行

ソースコードを開き,「Run ‘ecg_hrv’」を実行する.

表示されるグラフの使い方は,IF2103TS1と同じです.

 

●IF2103TS3・・・特集第3章のプログラム

「emg_amp.py」と「emg_freq.py」があります.

実行方法は,IF2103TS1やIF2103TS2と同じです.

TF2103TS2までが,動作していれば追加するライブラリはありません.