Interface編集部
展示会レポート ワイヤレスジャパン/ワイヤレス・テクノロジー・パーク2022
2022年5月25日(水)~27日(金),ワイヤレスジャパン/ワイヤレス・テクノロジー・パークが東京ビッグサイトで開催された(写真1).主催は株式会社リックテレコム.
会場では,5Gの先の技術を意識した開発や,水中無線通信,ドローン無線通信,工場内無線通信,IoTのための920MHz帯を利用した無線通信などの技術が展示された.
写真1 会場入り口
水曜日の昼間はまだ,混雑が見られなかった
菱洋エレクトロ株式会社は,920MHz帯を利用したLoRa関連のLSIを展示した(写真2).エッジ側のLR1110(SEMTECH)は,LoRaトランシーバやGNSS受信機,Wi-Fi受信機を内蔵することが特徴.
ゲートウェイ側のSX1302(SEMTECH)は感度が-141dBmと高い.SEMTECH社が用意するゲートウェイ・プロジェクト LoRa Basic Stationと合わせて使うことで,クラウドにパケットをフォワードできる.
写真2 SEMTECHが用意するLoRaのエッジとゲートウェイLSI
菱洋エレクトロ株式会社は,LoRa WAN対応の屋内用8chゲートウェイ TLG3901BLV2(kiwi technology,パケット・フォワード専用機)を展示した(写真3).
〇〇モールなど,ちょっとした4F建てくらいの商業施設なら,これ1台でデータを集められるとする.エッジ側の製品として写真4のLAS-604V3(SEMTECH)を展示していた(写真4).
冷蔵庫/冷凍庫向けの温度管理デバイスで,測定範囲は-60~+200℃(より広い機種あり).
写真3 商業施設やオフィスでセンサ・データを集めるのに向くLoRaゲートウェイ
写真4 LoRaエッジ側の製品例.温度管理デバイス
日本無線はTransfer Jet X規格に準ずる高速大容量無線装置 Ethernet Bridge Unit(10Gbase-T)を展示した(写真5).
会場では10GEthernetのケーブルの代わりにTransfer Jet Xを利用して,1mほどの区間を無線でパケットを飛ばした(写真6).
写真6 リアルタイム映像を提示することで有線と比べて遅延が無いことを展示した