Interface2024年10月号
「Linuxチューニング術50」
特設ページ

★サポート・ページはコチラ★
第1部 第2章…環境構築の手順補足
第2部 第1章…bootchartで出力したSVGグラフ

 

■ボートLinux全盛期に突入

ラズベリー・パイなどに代表される,名刺サイズのシングルボード・コンピュータ(SBC)が続々登場しています.1GHz以上で動作するマルチコアCPUや,GPIO,SPI/I2C/UARTなどのシリアル・インターフェース,イーサネットなどのネットワーク機能を搭載し,数千~数万円で入手できることから,日々の電子工作から業務活用まで,幅広く利用されています.

 

これらのボードには,OSとしてLinuxが採用されていることが多いです.OSのイメージは,ボード・メーカがサンプルとして提供していることがほとんどですが,必ずしも万能とは言えません.ちょっと試す程度であれば問題はありませんが,本格的に装置に組み込もうとすると,様々なハードルが待ち構えています.

 

■チューニングしてこそ真価を発揮する

Linuxカーネルはオープンソース・ソフトウェアなので,自分の使いやすいように任意に改造することができます.とはいえ,数千万行におよぶカーネルのソースコード自体を改造するのは簡単ではありません.
現在では,カーネルのソースコードに直接手を入れなくてもLinuxイメージを改造できるしくみが幾つか用意されています.それらの仕組みを用いてLinuxイメージをチューニングすれば,次のようなことができるようになります.

2024年10月号(8/23発売)の特集では,四半世紀にわたり組み込みLinuxに携わってきた筆者が,Linuxチューニングのコツを伝授します.具体的なチューニング項目について,ラズベリー・パイ4 Model Bによる実践を交えながら解説します.