Interface編集部
展示会レポート オートモーティブ ワールド【2025年1月東京】
2025年1月22日~24日,東京ビッグサイトにて自動車部品,テスト,ソフトウェア開発に関する展示会 オートモーティブ ワールドが開催された.主催はRX Japan.
加工部品を除く展示では,海外からの出展が多かった.また,NIO(中国)が自社の電気自動車 ET5を分解展示しており,多くの人を集めていた(写真1).
写真1 NIOの電気自動車 ET5の分解展示
福西電機はパナソニック アドバンストテクノロジーの小型移動ロボットを展示した(写真2).2D LiDAR(LSCシリーズ,Autonics)を搭載し,マップを元に,障害物を避けながら移動する.LSC-CxCT3-BETの仕様は,スキャン角度270°,距離は5,10,25の3タイプ(xに数値が入る),スキャン周波数は15Hz,角度分解能は0.33°.
写真2 パナソニック アドバンストテクノロジーの小型移動ロボット(福西電機ブース)
ハイテックは,RoboSenseやVanjeeのLiDAR,MRDVSのToFカメラを展示した(写真3).
会場では,E1を実際に稼働させて,3D点群を表紙した(写真4).
E1の仕様は,水平視野角120°,垂直視野角90°,フレームレート10~30Hz,精度は30mで10%誤差.
写真3 ハイテックのブース
写真4 3D点群表示のデモ
マイクロウェーブファクトリーは,COMTEST社のEMC試験用リバブレーションチャンバーを展示した(写真5).LUF200の仕様は,周波数範囲200M~18GHz,チャンバー・サイズ5.1×4.1×2.9m,均一電界エリア2.2×2.4×1.25m.デモルームは八王子Lab.と称して,東京八王子市の拓殖大学内にある.
写真5 COMTEST社のEMC試験用リバブレーションチャンバー
会場ではモックを展示していた
STマイクロエレクトロニクスは,車載用マイコンと,モータ・コントロール・キットを展示した(写真6).マイコン・ボード SR5E1-EVBE3000Dは,Cortex-M7デュアル・コア,2Mバイト・フラッシュ,488KバイトRAM,高速ADC,高精度PWM,DAC搭載.対称暗号化用のハードウェア・アクセラレータや,メモリ・エラー管理ユニット,CRCユニット,セキュリティ・モジュール(専用RAM,フラッシュ)を備える.
写真6 STマイクロエレクトロニクスのStellar E1搭載モータ・コントロール・キット
RIGOLは高分解能デジタル・オシロスコープ MHO/DHO5000シリーズを展示した(写真7).アナログ4/6/8チャネル,帯域幅1GHz,サンプリング・レート4Gsps,垂直分解能12ビット,メモリ長500Mpts,デジタル16チャネルを備える.
写真7 RIGOLのアナログ帯域1GHzのデジタル・オシロスコープ
進工業は超精密な金属皮膜チップ抵抗 RGシリーズを展示した(写真8).抵抗温度係数が±10ppm/℃と低い(一般は±25~±100).超精密に高耐圧も加えたRGVシリーズも展示した.素子最高電圧が200V(1608サイズ)~1000V(3225サイズ)と高い(写真9).
写真8 抵抗温度係数が±10ppm/℃と低い金属皮膜チップ抵抗 RGシリーズ
写真9 超精密+高耐圧の金属皮膜チップ抵抗 RGVシリーズ