Interface編集部
連載「ラズパイの限界に挑戦! ローカルLLM動作検証レポート」サポート・ページ
連載「ラズパイの限界に挑戦! ローカルLLM動作検証レポート」に関する情報を随時掲載していきます.
———————————————————————–
第1回(2026年1月号)サポート記事…実験環境構築
———————————————————————–
(2025年12月号特集「LLMの作り方」第4章116-117ページの内容)
以下の説明は,新品のラズベリー・パイとSSDを使用する前提としています.
●必要なプログラム(筆者作成)の取得
・次のGitHubで公開しているので入手ください.
https://github.com/TechMind428/RPi_LLM/
●OSのインストール
・本稿ではRaspberry Pi OS Lite(64ビット)bookworm[以下,Lite(64ビット)]を使っています.初めての方向けにはインストールに,Raspberry Pi Imager(https://www.raspberrypi.com/software/)を使うことをお勧めします.
・今回使うOSのLite(64ビット)は,Imager内のOS選択の中に出てくる“Raspberry Pi OS(other)”の中に出てきます.SDカードは,SSDでテストする場合も必要ですので作成してください.
・ホスト名はデフォルトのままではなく,分かりやすい名前に変えておきます.
・サービス・タブで,SSHを有効化するにチェックが入っていることを確認します.
●起動とOSアップデート
ラズベリー・パイにSDカードを挿して起動します.ラズベリー・パイにモニタとキーボードをつないでコマンドラインで操作するか,PCからSSHで接続して操作します.OSが起動したら,次のコマンドでOSを最新の状態にアップデートします.
<実行するコマンド>
$ sudo apt update && sudo apt full-upgrade -y
$ sudo rpi-eeprom-update -a
$ sudo reboot
●SSDからOSを起動できるように構成
SSDを使う場合は,ラズベリー・パイに認識させ,SSDを初期化して,パーティションを切り,ファイル・システムを作成し,SDカードに入っているOSをSSDに移し,ブート順序の変更をしてリブートします.この一連の作業は,筆者によってスクリプト化してあるので,次に記すように筆者のGitHubページからダウンロードして実行すればセットアップが完了します.作業は全てホーム・ディレクトリで行うことを前提とします.
▲(ラズパイ5の場合)ラズパイのセットアップ
ラズベリー・パイ5のセットアップは,一旦本体の電源を切り,SSD Kitを取り付け,SDカードからOSを起動し,enable_pcie.sh(GitHubから入手)を実行して,SSDを認識させます.メッセージに従い,SDカードを入れたままリブートします.SSDにOSイメージを移し,ブートローダを書き込んでSSDから起動できるようにするため,safe_migrate_to_ssd.sh(GitHubから入手)を実行します.これでSDを抜いて電源を入れればSSDから起動できるようになります.
<実行するコマンド>
$ curl -O https://raw.githubusercontent.com/
TechMind428/RPi_LLM/main/enable_pcie.sh
$ chmod +x enable_pcie.sh
$ ./enable_pcie.sh
$ sudo reboot
再起動したら次のコマンドを実行
$ curl -O https://raw.githubusercontent.com/
TechMind428/RPi_LLM/main/safe_migrate_to_ssd.sh
$ chmod +x safe_migrate_to_ssd.sh
$ sudo apt install nvme-cli smartmontools -y
$ ./ safe_migrate_to_ssd.sh
次のコマンドで電源OFFして,SDカードを取り外してから再度電源を入れてSSDから起動することを確認します.
$ sudo shutdown -h now
▲(ラズパイ4の場合)ラズパイのセットアップ
ラズベリー・パイ4の場合は,SSDをUSBポートに取り付けた状態で,SDカードからOSを起動し,次のコマンドを流して,SSDから起動できるように仕上げます.
<実行するコマンド>
$ curl -O https://raw.githubusercontent.com/TechMind428/RPi_LLM/main/pi4_check_usb_ssd.sh
$ chmod +x ./pi4_check_usb_ssd.sh
$ ./pi4_check_usb_ssd.sh
$ curl -O https://raw.githubusercontent.com/TechMind428/RPi_LLM/main/pi4_optimize_usb_ssd.sh
$ chmod +x ./pi4_optimize_usb_ssd.sh
$ ./pi4_optimize_usb_ssd.sh
$ curl -O https://raw.githubusercontent.com/TechMind428/RPi_LLM/main/pi4_safe_migrate_to_ssd.sh
$ chmod +x ./ pi4_safe_migrate_to_ssd.sh
$ sudo apt install nvme-cli smartmontools hdparm -y
$ ./pi4_safe_migrate_to_ssd.sh
次のコマンドで電源OFFして,SDカードを取り外してから電源を入れてSSDから起動することを確認します.
$ sudo shutdown -h now
●Ollamaのインストールと設定
Ollamaを次のコマンドでセットアップします.
<実行するコマンド>
$ sudo apt install curl
$ curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | sh
$ systemctl status oOllama
Ollamaにはパフォーマンスに影響する環境設定があります.機種間の比較では次の同一の設定パラメータを適用します.
“OLLAMA_NUM_PARALLEL=1”
“OLLAMA_MAX_LOADED_MODELS=1”
“OLLAMA_KEEP_ALIVE=30s”
“OLLAMA_NUM_THREADS=4”
●Ollamaの実行環境を整える
Ollamaの実行環境を次のコマンドを実行して整えます.そして,1つ前の手順で設定したOllamaの設定パラメータが正しく戻ってきていることを確認します.
<実行するコマンド>
$ curl -O https://raw.githubusercontent.com/TechMind428/RPi_LLM/main/ollama_optimize.sh
$ chmod +x ./ollama_optimize.sh
$ ./ollama_optimize.sh
















