コンピューター・サイエンス＆テクノロジ専門誌

ラインアイ（京都市南区）は，EtherCAT機器の入力ポートと出力ポートの2チャネル同時計測が可能なプロトコル・アナライザ LE-8600X/LE-8500Xシリーズ用の拡張セット SB-FE2を発売した．

FAの分野では産業用イーサネットの活用が一般的となり，その中でもシェアが大きいEtherCATシステムの開発や同ネットワークでのトラブル解決のために，通信パケットの遅延を発生させずに通信デ－タの計測，解析が可能な機器が求められていた．このたび，ラインアイは，プロトコル・アナライザ LE-8600X/LE-8500Xシリーズの拡張スロットに装着して使用するLAN 2チャネルの同時計測に対応した拡張セットSB-FE2を発売した．4つの計測ポートを装備し，2つのイーサネット回線を遅延レスのタップ方式でキャプチャできるのため，EtherCATスレーブの入力と出力を同時にモニタすることで，2台のスレーブ内での通信データの遅延時間を正確に解析できる．

また，LANの電力供給規格であるPoE 2回線分の電力トレンドを計測，長時間比較することも可能．電池駆動のスタンドアロン型LANアナライザとして動作するので，機器の開発時だけでなく，現場での機器設置時や障害解析時，電力供給状態調査などのトラブルシューティングにも利用できる．
詳細はhttps://www.lineeye.co.jp/html/product_SB-FE2.html

ボード外観

SB-FE2の使用イメージ