USB特設
2020年9月30日
Interface編集部
【USBコラム09】
ケーブルとコネクタの合否判定ツール「IntePar」
Type-Cのコネクタ(嵌合状態),ケーブルの電気特性は,測定した値(S パラメータ)をそのまま使わず,フィッティングや重みを掛けて積分処理を行います.また,反射損失に相当するIRLや挿入損失のディップやリンギングを表すIMRは,ILfitatNqの値により合否判定の値が変化します.
これらの計算処理や合否判定は煩雑な作業ですが,USB規格推進団体 USB-IFから測定データを入力するだけで,簡単に合否判定ができるツールがコネクタやケーブル・メーカに配布されました.それが図1に示す「IntePar」と呼ばれるツールになります.
InteParは,コネクタ(Mated Pair)およびコネクタのNormativeの項目全ての合否判定が可能になっており,Type-C Legacy ケーブルやGen1,Gen2についても対応しています.
図1(a)は,SuperSpeed差動線路とD+/D-のデータを入力し,合否判定を行っています.Sパラメータは4,8,12ポートのデータに対応しています.入力したSパラメータはツールのビュワー上で確認できます.さらに,CCやVBUS,SBU,D+/D-とのクロストークやRFI試験も合否判定できるようになっています[図1(b)(c)].
図1 合否判定ツール「IntePar」
池田 浩昭(書籍「USB Type-Cのすべて」コラム5.Cより)
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