USB特設
2020年11月20日
Interface編集部
【USBコラム11】
Alternate Modeに関する情報を通知する
「ビルボード・デバイス・クラス」
Alternate Modeに関連する新しいデバイス・クラスの規格「ビルボード・デバイス・クラス」が作られました.しかし,ビルボード・クラスの仕様書を見ても,デバイス・ディスクリプタの規定があるだけでそれ以外には何もなく,何ができるデバイスなのかよく分かりません.
ビルボード・クラスは自身が何かするためのものではなく,このデバイスがどのようなAlternate Modeをサポートしているのかをホスト・パソコンに通知するためのものになります.
例えば,パソコンが複数のUSB Type-Cポートを持っていて,その内の1 つのポートだけがDisplayPortのAlternate Modeに対応していたとします.ユーザが正しいポートに挿した場合はよいのですが,そうでない場合,パソコンから正しくないポートに挿したということを表示してユーザに差し替えてもらう必要があります.
そのため,現在ポートに挿されているデバイスが,Alternate Modeに対応しているのかどうか,また対応している場合にはどのAlternate Modeに対応しているのかという情報をデバイス・ディスクリプタで示すのが,ビルボード・デバイス・クラスになります.
(書籍「USB Type-Cのすべて」コラム6.Bより)
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