書評:「タングル」…日本発の先進的な研究は日本ではできないのか

日本発の画期的な光量子コンピュータ.しかし,世界の量子コンピュータ方式の主流ではないため,日本では研究費が確保できない.そんな時,シンガポール政府から要請があり,シンガポールに研究拠点を移す.そこから,研究成果の利益をめぐって,日本とシンガポールの裏工作が始まる.ありそうな話である.一気に読んでしまった.

日本では,みんながやっている研究の第一人者にしか予算がつかない.日本発の画期的な技術は,大抵は,青色LEDなどのように一企業の開発投資で何とかなるものだ.それ以上の開発費用が必要なものは,日本では無理なのだろう.

■書名:タングル

■著者:真山 仁

■定価:1,700円(税別)

■(株)小学館

https://www.shogakukan.co.jp/books/09386660