Interface編集部
CQインバータ・キット2のプログラムの作り方
以前はMbedオンライン・コンパイラとKeil Studio Cloudの両方が使えましたが，Mbedオンライン・コンパイラは2022年12月でサポートが終了しました．そのため，後継となるKeil Studio Cloudを紹介します．Mbedオンライン・コンパイラと同じように，ウェブ・ブラウザからアクセスし，無償で利用できます．
Mbedオンラインコンパイラのアカウントがある場合は，それを継続して利用できます．アカウントを持っていない場合は，新規で取得してください．
https://studio.keil.arm.com/auth/login/
●ソースコードのダウンロード
次のウェブ・ページからインバータ・キット2のソースコードをダウンロードします．
パスワードについては，「インバータキット2_矩形波ソフト編」のp.2を参照してください．
●新規プロジェクトの作成
Keil Studioにログインしたら，「＋New project」ボタンをクリックします．
新しく作るプロジェクトの設定用のNew Projectウィンドウが開きます．
「Example project」欄で，mbed2-example-blinkyを選択します．
「Project name」欄には，適当なプロジェクト名を入力します．
「Add project」ボタンをクリックします．
●ターゲットボードの選択
「Build target」欄で，次のボードを選択します．
NUCLEO-F302R8
●ソースコードの貼り付け
プロジェクトのmain.cppにダウンロードしたテキスト・ファイルの中身を貼り付けるため，
main.cppをダブルクリックします．
まずは，元々main.cppに入っているソースコードを削除します．
次にダウンロードしたソースコードをメモ帳などで開いてコピーします．それをmain.cppに貼り付けますが，マウスで貼り付けを選択できないので，キーボードで［Ctrl＋V］を押して貼り付けます．
●mbed.bldの書き換え
mbed.bldファイルをダブルクリックすると，ファイルが右側のウィンドウに開きます．
次の通り，mbed.bldファイルの末尾（最後の/から後ろのみ）の内容を書き換えます．
176b8275d35d → 65be27845400
●ビルド
アイコンをクリックしてビルドします．
ダウンロード先のフォルダを指定するウィンドウが開くので，保存先を指定します．
ビルドされたファームウェアがローカルPC上に保存されます．
●マイコン・ボードへ書き込み
書き込み作業は，PCでドラッグ＆ドロップするだけです．
ダウンロードしたファイルをマイコン・ボード（白）に書き込むため，マイコン・ボードをUSBケーブルを使ってPCにつなぎます．
（このとき，USB給電になるので，マイコン・ボード上のジャンパJP5の位置を確認すること）
WindowsPCからは新しいドライブが見えます．このドライブに先ほどダウンロードしたファイル（.bin）をドラッグ＆ドロップします．
（ドラッグ＆ドロップしたファイルは書き込みが終わると，見えなくなります）
マイコン・ボードをPCから取り外します．
うまくいかない場合は，こちらも確認してください．
