書籍 MicroPythonプログラミング・ガイドブック 特設ページ

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●マイコン向けPython「MicroPython」とは
MicroPythonは,マイコンを搭載する組み込み機器向けにチューニングされたPythonです.Python3と高い互換性を持ち,マイコンに慣れていない初心者でも開発しやすいという特徴を持ちます.MicroPythonは,制約の多い条件(CPU性能,メモリ量)であっても動作するように,マイコンではあまり使わない言語仕様をサポートしていません.つまりマイコンに特化した言語と言えるでしょう.しかし,MicroPythonはOSの支援無しに動作するので,マイコンが持つさまざまなデバイスのインターフェースを直接制御でき,物作りの楽しさを実感できます.また多くの基本ライブラリがMicroPython用に移植されていて,Pythonと比べて遜色のないプログラミングが可能です.


写真1 MicroPythonでラズベリー・パイPico Wのプログラムを開発している様子

 


図1 対話型でエラーを修正しながらプログラム開発ができる

 

●本書で解説する事
▼前半…言語仕様
前半の言語仕様のパートは,ArduinoやC言語は分かるけれどもPython系の言語は初めてという方はもちろん,マイコンでのプログラミング自体が初めての方でも読み進められるように,なぜその言語仕様が必要なのかというそもそもの考え方から解説します.さらに,シンプルにプログラムを書くための便利な記法やMicroPython処理系内部の動作についての解説も盛り込み,MicroPythonによるプログラミング経験者であっても新たな気づきが得られるようにしました.
また,文法の解説のすべてに実際に実行した結果を引用しています.これにより,ラズベリー・パイPicoやESP32といったマイコン・ボード上で読者自身が打ち込んでみて,結果が一致することを確認しながら読み進めていくことができ,自然にMicroPythonの言語仕様が身につくようになっています.
▼後半…デバイス制御のためのテクニック
 本書の後半では,センサやディスプレイ,ネットワーク・モジュールなどのデバイスをMicroPythonで制御するために必要なプログラミング・テクニックを解説します.これらのデバイスには,便利なライブラリがメーカや有志によってすでに提供されている場合が多く,本来はそれらのライブラリを活用する方が手っ取り早く楽です.しかし本書では,デバイスの仕様書を読み取るところから始めて,MicroPythonの基本機能だけでプログラミングする方法を解説しています.これによりMicroPython自体の理解が進むだけではなく,まだライブラリが存在しない最新のデバイスであっても自分自身でライブラリが作れるようになることが期待できます.とはいえ初心者が一から制御プログラムを書き始めるのは敷居が高いので,実際の応用例からの逆引きでMicroPythonのプログラムを見ることのできる特別付録も収録しています.

 

●ベース・プログラムおよびサンプルの入手先
▼第1部~第6部
 本書で解説するプログラムを実際にマイコンで動かすときに使うベース・プログラムをはじめとする筆者提供のプログラムは,次のウェブ・ページから入手できます.
https://github.com/kemusiro/MicroPythonGuide
ページ内の[Code]-[Download ZIP]を選択すると,プログラムをダウンロードできます.
▼特別付録
近日中に公開予定です.