【Q&A02】USBコネクタの種類について

Q:USBのコネクタの種類が多すぎで,よく分からないです.

 

A:時系列に整理するとスッキリします.今後は,USB Type-Cに統一されていくでしょう.

 

■まずは復習から・・・

▲USB 2.0のStandard-AとStandard-B(2000年~現在,転送速度:480Mbps)

 

    

Standard-A(ホスト側で使用)

 

   

Standard-B(デバイス側で使用)

 

 

▲Mini USBコネクタ(2001年~2006年(廃止),転送速度:480Mbps)

スマートホンが普及して,小さいコネクタが必要になりました.また,ホストとデバイスで同じコネクタを使いたいという要求からできた規格です.廃止されて時間がたったので,だいぶ見なくなりました.

 

   

Mini-B(デバイス側で使用)

 

 

▲Micro USBコネクタ(2007年~現在,転送速度:480Mbps)

Miniコネクタよりさらに小さいコネクタが欲しいという要求からできた規格です.市場でよく見かけるケーブルは,Standard-A(ホスト)とMicro-B(デバイス)のコネクタの組み合わせです.

 

   

Micro-B(デバイス側で使用)

 

 

■USB 3.0の登場で,コネクタ混乱時代に!

▲USB 3.0(2008年~2013年にUSB 3.1統合,転送速度:5Gbps)

より高速な伝送に対応するために生まれた規格です.ここからUSBコネクタ混乱の時代に突入します.USB 2.0との互換性を保ちながら,新しいコネクタが誕生しました.違うコネクタなんですが,名前が一緒で見た目も似ているので混乱するんですよね・・・.
パソコンとディスプレイを接続するケーブルは,USB 3.0で規格化されたStandard-AとStandard-Bのコネクタが付いています.Micro-Bはあまり見ないですね.

 

    

Standard-A(ホスト側で使用.形はUSB 2.0 Standard-Aと同じだが,コネクタ内の配線は増えている)

 

   

Standard-B(デバイス側で使用)

 

    

Micro-B(デバイス側で使用.スマホにはこのコネクタは大きく,あまり採用されていない)

 

 

▲USB 3.1(2013年~2016年にUSB 3.2に統合,転送速度:10Gbps)

転送速度が10Gbpsにあがります.コネクタ・ケーブルはUSB 3.0で規格化されたものと同じです.

 

 

■USB Type-Cコネクタへ統一の流れ

▲ USB Type-C(2014年~現在,転送速度:20Gbps)

ここで,まったく新しい形状のコネクタの登場です.いろいろな要求を取り入れて,小型コネクタとして生まれました.裏表関係なく挿抜でき,ホストとデバイスで同じコネクタが使用できます.また,USB 3.2の20Gbpsの転送を可能にします.

USB Type-Cコネクタは,既存のUSBコネクタからの置き換えがスゴい勢いで進んでいます.USB 2.0 だけの転送に使用するような場合でも,本コネクタは使用できます.

USB Type-Cコネクタを使用したケーブルはいろいろな種類があります.
一番よく見るのは,Standard-A(ホスト)ーUSB Type-C(デバイス)の組み合わせのケーブルです.パソコンとスマホなどを接続する用途に使用されています.

 

    

USB Type-Cコネクタ(ホスト側とデバイス側の両方で使える)

 

※本コネクタの写真は,USB Type-Cのすべての第4章のものです.

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