NUCLEO-F302R8に実行プログラムを書き込めない方へ

#書籍「STマイコンで始めるブラシレス・モータ制御」を購入された方が対象です.
本書においてコンパイルした実行プログラムをマイコンボードに書き込めない方がいらっしゃいましたので追記いたします.

図1 STM32に実行プログラムを書きこめないエラーの例

 

本書で使用するマイコンボードNucleo-F302R8に実行プログラムを書き込んだ際に,図1のようなエラーが出ることがあります.
これはNucleo-F302R8に電力が供給されていない場合に発生します.

Nucleo-F302R8に電力が供給されていない場合は,LD3が赤く点灯しません(写真1).

写真1 Nucleo-F302R8に電源が供給されていればLD3が点灯する

 

図2 WindowsからNucleo-F302R8が見えている

 

図3 実行プログラムを書き込んでいる

 

Windwosからは図2のようにドライブが見えます.ですが,この状態ではNucleo-F302R8が動作していないためにデバック用基板から実行プログラムを転送できず図1のような表示になります.

この場合,ジャンパピンをU5Vにするか,ジャンパピンをE5Vにしたうえでモータ・ドライバ・ボードJ1に電力を供給をします.

図4 実行プログラムの書き込み成功

ファイルを書き込んだあと,図4のようにMbedの仮想フォルダ内に書き込んだ実行プログラムが見えれば成功です.

ファイルを変更したい場合,Mbedのフォルダ内のファイルを削除し,新しいファイルを書き込みます.

図5 実行プログラムを書き換えた

一度プログラムを消して,Blinkyの実行プログラムを書き込んだ様子を図5に示します.